蟲師「第八話 海境より」



(C)漆原友紀/講談社・『蟲師』制作委員会
とある漁村の砂浜に一人の男がじっと座り込んでいた。 「シロウ」という名のその青年は、
沖で妙な別れ方をした妻「みちひ」を2年半もの間待ち続けているという。 語られた詳細の
中で 海蛇のような“もや” という表現に引っ掛かりを感じつつも、そろそろ自分の事も
考えた方がいいと言い残して去るギンコ。 ‥‥それからしばらくした後、漁村で暮らす娘
「ナミ」と、収穫した魚の仲買人とのやりとりを見かけたシロウは、嘗て勤めていた問屋での
経験から適正価格を指摘する。 その日を境に村人からの好奇な視線も減り、ナミ自身も
変な人だと思っていたシロウに対し特別な想いを抱き始めるが‥‥。
本話は私的蟲師ベスト・エピソードの一つと言えるぐらい大好きです。
何が好きかって、ほぼ全篇に渡って主人公のギンコそっちのけで進められてゆく、

みちひ、ナミ、シロウが織り成す三角関係(トライアングル・ザ・マク○ス)。
(といってもドロドロ系ではなく、原作あとがきに書かれているような某呑み処邦画路線)
‥‥なんていうか、ギンコと蟲がゲストキャラクター扱いになっているのがちょっと悲しい。
そんな所が 好きなんですが(笑)。 三者の慕情劇が見所です。
そして、今回の蟲 海千山千(うみせんやません) の元ネタだと思われるのは、
劇中でも語られるように 竜 です。 もともと竜というのは、信仰対象の神として中国から
渡来したのだと古書は語っていて、“竜巻の時に「竜神」が昇天する”の一説が、正に本話の
終盤で、靄(もや)の中に現われる蟲の形態を連想させます。 やはり竜は潜るのではなく、
ウネウネと蛇腹をくねらせながら「空へと昇っていく」のが似合います。
また、今回のエンディングに使われたテーマ曲は、今迄の中で一番気に入りましたッ !!
来週はそのまま次の話となっている第3巻 3話目の「重い実」。 顛末が見逃せません。
<設定解説>

鱶(フカ) というのは大きい鮫(サメ)の事で、西側の大陸で用いられる呼び名だそうです。
それ以外でも中華料理の「鱶鰭」(フカヒレ)などで知らず識らず目にしていますよね。
ただ、劇中で登場するモノは正確には鱶そのものではなく‥‥。 真相は本篇で~ノシ
≪ My Resonance Episode ≫
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コメント
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投稿: わた | 2005.12.13 01:00